レゴ ジャックストーン#4619 A.I.R Patrol Jet
今回は2000年代にデビューした“ジャックストーン”シリーズから、#4619をご紹介します。
2002年に発売された飛行機セット。ジャックストーンは現在で言う“ジュニアシリーズ”として展開されたシリーズで、ブロックは通常のレゴブロックと共通ですが、ミニフィグのサイズが一回り大きい専用のものが使用されています。
取説の最終ページに掲載されている2002年発売のジャックストーン製品一覧。この前の年2001年は主に警察車両や消防車両など車がメインでしたが、2002年は航空機がメインとなっています。2001年〜2002年頃は所謂“レゴ暗黒時代”で、再販品を除くとシティシリーズすらなく、メインはスターウォーズとハリーポッター、バイオニクル等。他にはアルファチームや、レーサー、スタジオ、サッカーシリーズがありました。また伝説とも言える“ガリドア”が発売され、一部コアなファンのいる“ベルビル”のセットも多数出ていました(尚、トレインで言うとLEGO MY OWN TRAINシリーズとして、複数のセットが出ていた当たりの時期でもあります)。
そんな暗黒時代において、勢いがあったのがジャックストーン。セット数はそれなりに多いですし、専用パーツやメタルパーツが付属しているなど今考えるとなかなか良いシリーズです。ただ当時はミニフィグのサイズが違うと言うこともあって、私は敬遠していました。現代においても一部のセットやパーツを除き、人気は決してあるわけではなく、ヤフオク等でも頻繁に出品されています。また値段もあまり高くありません。
さて前置きが長くなりましたが、セットのレビューを行いたいと思います。まずはジャックストーンフィグから。パイロットと整備士?相変わらず可愛くないですね。大きいですし、可動部分も通常のミニフィグと大差ない上、トルソー、レッグ、ヘアー、ヘッド等交換できないのが難点です。いくらジュニアシリーズとは言え手抜き感満載ですね。このフィグのおかげでジャックストーンシリーズが嫌いだった言っても過言ではありません。
通常のミニフィグと比べてみます。頭2個分程大きいですね。ただテクニックのフィグよりかは小さいです。
ジュニアシリーズらしい大型で一体型のパーツ。コックピットや窓などは一部を除いてプリントパーツになっています。ある意味ジャックストーンにしか入っていない特殊パーツであり、そう言ったパーツはかなり多いと思います。今考えると貴重ですが…。
何だかジャックストーンの悪い部分ばかりをご紹介していますが、良いところも勿論あります。それがこのメタルパーツ!!ジャックストーンはメタルパーツの宝庫で、付属している個数は少ないですが、貴重なメタルのブロックが手に入るセットです。この#4619にはエンジンのファンパーツがクロームシルバーとなっています。
完成するとこんな感じになります。悪くはない雰囲気ですが、ジュニアシリーズということもありかなり大味ですね。また飛行機のデザインが独特です。三発機でV字翼、機体中央にレドーム付きと、個性の塊のような飛行機です。どうやら設定上は情報を収集する機体のようです。
このセットの特徴として、A3用紙3枚分くらいの大きさのプレイマットが付属します。ヘリパットも描かれていて、なかなか良い感じです。
フィグは内部に乗せることが出来ます。
レゴ暗黒時代に発売されたジャックストーンシリーズ。当時は好きにはなれませんでしたが、今から見ると希少なメタルパーツが付いていたり、個性的なブロックがあったりとなかなか良いセットだと思えます。同シリーズは2004年に何故か“ジャックストーン”の名前が消え、通常のジュニアセットして発売されています。また数は少ないですが、スパイダーマンやパイレーツシリーズも発売されました。
結果的に短命に終わったジャックストーンシリーズ。ジュニアシリーズとしての内容は良いと思いますが、同時期はこのシリーズの発展シリーズ(シティやのエキスパートセット)がなかったのが、問題だったかもしれませんね。そう考えると現在はデュプロから始まり、ジュニア→シティ/フレンズ→クリエイター→エキスパート等あらゆる階層のセットが充実している、良い時代なのかもしれませんね(゚∀゚)