週末プチ旅行記 〜富士山遊覧飛行と大井川鐵道SLと南アルプスアプトライン〜 その③
“富士山遊覧飛行と大井川鐵道SLと南アルプスアプトライン”の旅、3回目の今回は南アルプスアプトラインに乗車します。
途中千頭駅ではトイレ休憩がありました。南アルプスアプトラインはこの千頭駅〜井川駅を結ぶ路線で、日本で唯一のアプト式鉄道です。
徐々に奥大井の雄大な自然が見られるようになります。この辺りは山が深く、本当に自然多いところなんですね。
最近は外国人観光客にも人気のある奥大井湖上駅。駅まで車では入ることが出来ませんから、付近の道路から徒歩で向かいます。途中ガイドさんがオススメの撮影スポットを教えてくれました。眼下には湖に浮かぶ小さな島と鉄道橋が!!
まさに絶景!!こんな素晴らしい景色を見ることが出来るとは(゚∀゚)
湖の上に駅があるというのはかなり珍しい場所ですね。
鉄橋には歩道があり、林道とつながっています。線路のすぐ脇に歩道があるというのも凄いですね!
素晴らしい景色が広がります。大井川鐵道も運行本数は少ないですが、この南アルプスアプトラインはさらに本数が少なく、この奥大井湖上駅まで行くのはなかなか大変です。しかし、多少苦労や無理をしてでも行く価値のある絶景を眺めることが出来ます。
海抜490m。湖上にひっそりと佇む奥大井湖上駅。まさに秘境駅のような感じです。
対岸には何やら鉄道遺構が!これはかつて使用されていた旧線の跡です。
列車が入線。DD20形というディーゼル機関車です。
素晴らしい景色の中を走ります。窓も開いていてローカルな列車の旅を味わえます。
奥大井湖上駅から3駅目の長島ダム駅〜アプトいちしろ駅は90パーミル(1000mの距離で90mの上り坂)という物凄い急勾配区間で、ここではアプト式鉄道となり専用の機関車(ED90形)が補助に付きます。この勾配は日本一であり、またアプト式鉄道はこの南アルプスアプトラインが唯一となります。
大きな長島ダム。ダム建設で一部路線は水没し、現在の線路は新しく建設されたものになっています。
同区間は常に勾配があり、鉄道としては非常に難所となります。急勾配で知られる碓氷峠ですら勾配は66,7パーミルですから、90パーミルという勾配がいかにきついかが分かります。
アプトいちしろ駅で補助機関車を切り離します。
急勾配区間は終わったものの、連続するカーブ、多くのトンネルなど山間部を走る為、車輪が軋む音が絶えません。また周囲には民家がほとんどなく、秘境駅が多く存在します。
奥大井湖上駅から約1時間。千頭駅に到着です。大自然に囲まれ、90パーミルという急勾配をラック式で走り、人気のほとんどない秘境駅に停車する。非常に魅力的で楽しい列車旅でした。時間をかけてでも訪れる価値のある路線だと思います。
=つづく=